バナジウム

鉄分、カルシウム、亜鉛などのミネラルは、量はわずかながら、私たちの体内で重要な働きをしています。元素記号「V」で表されるバナジウムも、体の機能を正常に働かせる必須ミネラルの一種で、体内にごくわずかしか存在しない超微量元素でありながら、80年代、研究者によって血糖値を下げることが報告され、世界中の注目を集めるミネラルとなりました。

すい臓から分泌されるホルモン「インスリン」が正常に働いていれば、血糖は常にコントロールされた状態にあります。

インスリンが分泌されない、または正常に働かない場合、血糖値が高い糖尿病となりますが、バナジウムがインスリンと同様の働きをすることが分かり、現在も研究がすすめられています。

さらに、血管にコレステロールが付くことを防いで動脈硬化や脳梗塞などを予防したり、高血圧やむくみ、中性脂肪、便秘などにも効果があります。

また、バナジウムは骨や歯、肺などに貯えられるため、骨や歯を丈夫にする働きもしています。

バナジウムを多く含む食品は、海藻類、イワシ・サバ・アサリなどの魚介類、豆腐、卵などのほか、バナジウムを含む地層を通って湧き出したミネラルウォーターもあります。

塩分・糖分を摂りすぎると、バナジウムの吸収が悪くなりますから、食生活全体のバランスにも気をつけましょう。

通常の食事で食品に含まれる量を摂取したり、ミネラルウォーターに含まれる微量のバナジウムを摂取することについては、特に副作用の心配はありません。

ただし、バナジウムを単体で過剰摂取した場合、呼吸器系の感染症になりやすくなったり、胃腸の働きが悪くなるおそれがありますので、適量の摂取を心がけてください。